本)全般・その他

September 06, 2019

角田陽子「名門ホテルコンシェルジュの心をつかむ上品な気配り」468冊目

「おもてなし」って、いろいろだなと考えさせられました。優しくあたたかく迎えること、というのはとても大切なおもてなし。コンシェルジュというお仕事は、さらに、夢を叶える、日本での滞在を忘れられないレベルに引き上げる、というハードルの高いミッションなんだなと思います。仕事というものを、画一的にすることで効率を上げるべきと考えるとこういうお仕事はありえないけど、一生は一度だけ、一瞬一瞬を大切に生きようと思う人にはすごく大切なこと。私は仕事として、ビジネスとして、人を幸せにすることに携わっていけたらなと、改めて思いました。

数々のエピソードを読むうちに、著者の心構えに近づいていけそうな本でした。

June 06, 2019

ジム・ロジャーズ「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」459冊目

面白い!
この本を20歳で読んでたら人生変わったかも?
いや、若いころは臆病で貧乏で病弱だったから、別世界のおはなしだと思っただろうな。
定年が見えてきて、この先の“余生”に思いをはせる年齢になったから初めて、この本の面白さが実感できるのかもしれません。

ジム・ロジャーズという人は「世界三大投資家」と言われているそうで、そういえば私も近著を読んだことがあったんだけど、この本を読むかぎり前人未到の地を旅するフロンティアで冒険家です。紛争地帯だろうが、地元の人もおそれをなすような国境越えだろうが、人懐こい笑顔とコミュ力(っていうのか?)と財力ですべて乗り切っていきます。乗り切っていけてなかったら今この世にはいません!
投資を「下がり切っているところに投資して、持ち続ける」というポリシーで行う上で、戦争が終わったばかりの国は何よりも関心のある場所。だからって行くか!

彼の素敵なところは、悲惨な戦場に刺激を求めて行ったり、自分を地元の人たちより上に見て助けに行ったりしないところ。そういう人たちのパワーも世の中には必要だけど、ただ歩いて地球のどこまでも行くフラットな感覚がすごく好きです。というか、自分の感覚と同じですごく共感します。この人と私、誕生日が同じなんだけど、関係あるかしら?(笑)

投資といっても現地に出向いて口座を開くなんてことまで私には到底できないけど、できるものなら・・・。
この間行ったカンボジアで地元の人たちの勤勉さや誠実さを見て、絶対ここには大きな未来があると実感しました。あの人たちの事業に投資できるものならしたいです。・・・そういうことですよね、多分。

違う部分があるとすれば、当然なんだけど、彼の軸はすごくアメリカ的で、為替も含めた金銭的価値を見積もることが最大の関心だということ。どういうことかというと、インドのハイウェイでバイクや自転車や牛やラクダが一緒に走っているのを見て、私は手をたたいて大喜びし、彼はこの国に投資してもダメだとがっかりするということ。
私は投資にも興味があるけど、それよりもっと、知らないものに出会えること、自分が楽しむことのほうを重く感じてるってことですね。(だからお金持ちになれないのか!)

いろんな違いがあるのも、いいんです。だから面白いんです。
あとどれくらい旅行できるだろう。あとどれくらい、ドキドキワクワクできるかな。
そんな気持ちになれる本ってすごい。

April 05, 2019

さだまさしと愉快な仲間たち「うらさだ」450冊目

すごく面白かったし、さだまさしのことを私はずっとあなどっていたなぁと認めざるを得ない気持ちなんだけど、看板に偽りあり!

だってさだまさし自身は、一行も書いてないんだもん。

さだまさしを愛する、あるいは崇拝する、あるいは果てしない友情を注ぐヤケに旬な男たち女たちが、語る語る。

高見沢俊彦はわかる。泉谷しげるも、今ならわかる。でも小林幸子、ホリエモン、カズレーザー、若旦那(湘南乃風)というのは、”一周回って戻ってきた”のかなという印象。

泉谷しげるに、カッコばっかり突っ張ったロッカーなんかよりずっとパンクだロックだ、なんて言われるのは最高の栄誉だと思います。本当にそうで、黙って自分の信じることをやり続けるほど根性があってカッコいいことはありません。

生さだ見なきゃ!!と強く思わされた一冊でした。

というか、これからも私は彼の音楽には五感的にはあまり興味ないと思うけど、ますます尊敬してるよ。

February 20, 2019

河本真「働かない働き方」449冊目

飛行機に長時間乗るとき、だんだん腰がつらくなってきたので、できればビジネスクラス乗りたいなぁ、安く乗るにはマイルの上級会員にならなきゃ!と思い立ったのが今年のお正月。ネットで調べるといろんな情報があって、試しにマイル塾というのに申し込んでいろいろ辿っていったら、この本の著者にたどり着きました。マイル塾だけじゃなくて、潜在能力を最大限にしてハッピーになろう!など、彼が研究してきたことも、有料のも無料のもたくさん発信しています。この人、なかなかいいこと言うんですよ。

私は親のことで長年、根深いトラウマを背負い続けてきたところがあって、ここ数年で瞑想や”看取り直し”をやってから、やっとふつうに自分を肯定できるようになった気がします。アプローチは色々なんだけど、誰かに言われてその通りにするとか、人が決めたルールを守るんじゃなくて、自分の中に何があるかをちゃんと感じる。感じられるくらい、余裕をまず持つ。そうやって、みんながちゃんと幸せになろうとし始めてる。そういうことを、世界中の人たちがそれぞれの方法で実現しようとしているのが、今の時代だという気がしています。

河本氏が説く仕事のしかたは共感するところが大きくて、「まさにその通り!」なんだけど、「やらない」と書かれてることを、たぶん相当やってるんじゃないかな私は。本当はここまでで十分ってわかってるのに、「お付き合い」でやってしまう。完全にやめるためには、飢え死にしないくらいの生活費を確保しないとかな・・・とか思ってばかりいないで、自分のありたい姿をちゃんと決めて、そこに向かい始めないとね。歳をとってくると、ますます臆病になってしまうのかもしれないけど、たぶんこの著者のお母さんだって、彼から何かを感じとって変わりつつあるんじゃないだろうか?

自分の親くらいの人たちと、おしゃべりカフェでお話しするのは本当に楽しいし、猫とも子どもとも真剣に遊んでしまう。もともと私には(他の誰にも)垣根なんてないんだから、自分の心の中に「こっち!」って声が聞こえる方に向かっていけばいいんじゃないかな、と思います。(と、自分に言ってる)

February 07, 2019

パラダイス山元「パラダイス山元の飛行機の乗り方」448冊目

あー面白かった。
マイルを貯めるために沖縄とシンガポールとニューヨークを往復するのが賢いわけでもないけど、乗るのが楽しいから一日11回も国内線に乗り続けるのはお馬鹿さんというしかありません。でなければ子ども。
でもパラダイス山元さんって、センスがよくてちょっとスカしてて賢そうなので、バカなんて言うと「バカというあなたこそがおバカです」と無言の鼻で言われてしまいそうな。笑っていいんですか?できれば笑わせていただきたいのですが・・

「大人買い」とかというのはこういう人たちが作った言葉じゃないのかしら。子どもの時に死ぬほどやりたかったことが、大人になるとなんでもできるんだぞー、と。私も飛行機がわりと好きだということに最近気づいたんだけど、11回どころか一往復で十分。マイルは貯めてみたいけど、観光をはしょることはありえません。最低でも、「あの店のあれを食べてくる」程度のタッチ&ゴーは必須。

本を出そうという出版社が現れるほどの趣味をいくつも持ってるなんて、本当にすごいわ。私は何もかも中途半端だわ。というかこんなに凝ってもいいなんて思ってなかった。好きなことやっていいのね、大人は。
なんとなく叱咤された気になって、もっと遊ぼうと強く決意を固めた私でした。

December 22, 2018

モコ「オオサンショウウオのまんが」446冊目

私のサンショウウオ好きを知っている友達が、買い与えてくれた。ありがとう、ごんちゃん。いつも嬉しいよ。
私が飼っていたのは小型のサンショウウオで、体調は大人でも10数センチ。幼生(おたまじゃくしみたいな時期)は1〜5センチ程度でしょうか。わにゃわにゃしてて可愛いんですよ、実際。でもサンショウウオってものすごく気難しくて食べるものはイトミミズとかレバーをほぐしたものだけだし、何かに喜ぶとかがっかりするというような感情を一切見せない生き物なのが身上なので、このマンガをどうやって読んだらいいのか、戸惑います。
オオサンショウウオの大きさはもちろん、大人だと数メートルなので、これをマシュマロ大に縮めることが頭に入ってこないし。ウーパールーパーでよかったんじゃないか?
このマンガの中の「オオサンショウウオ」はかわいいです。赤ちゃんみたいなキャラ。こんなに人懐こい個体がいたら、どんなに飼いやすかったか・・・・・

December 15, 2018

小島毬奈「国境なき助産師が行く」445冊目

国境なき医師団で何度も活動を経験した日本の助産師の女性が、地中海の難民を救助する船への募金を募っているのを、どこで見たんだろう?テレビで難民船にぎゅうぎゅう詰めの人たちの映像を繰り返し見ていたので、何とかしなければ!と、いくばくかの寄付をしたらこの本が送られてきました。
そのときは寄付をしたことも忘れていて、読み始めたら冒頭は日本の医療業界の人間関係の問題とかが書かれていて、つまらない本だわと一度は読むのをやめてしまいました。改めて手に取って続きを読み始めたら、まるで自分が彼女になって、世界中の厳しい環境に飛び込んだような本でした。今は、そりゃーこれほどの経験をすれば、日本の看護業界の女どうしのあれこれなんて、くだらなく思えても当然だ、と思います。最後まで読み終わらなければ、こんんな気持ちにはならなかったかもしれないけど。

小島さんはとてもパワフルで、きっと日本の小さい場所ではエネルギーを持て余してたんじゃないかしら。
戸惑いながらも毎日、パキスタンで、イラクで、地中海の船上で、南スーダンでと奮闘する姿は実にたくましい。
彼女が活動のかたわら募金活動まで行ってくれていることに大きな拍手を送りつつ、たくさん努力して自分のパワーで人を助けられる人に私もなりたいと思います。

November 29, 2018

新井紀子「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」441冊目

著者のTEDトークを見たとき、物怖じせずまっすぐに信じることを伝えようとする人だなー、と思いました。それが当然、それが普通といったふうで、まさか”偉い先生”とは思えない感じ。
先週友人に誘われて、彼女を中心としたセミナーに参加したんだけど、TEDトークよりもさらに、小学生のあしらい方なんて手慣れた先生みたいで、あまりに普通で笑ってしまいました。

子どもみたいにまっすぐで、譲らない。面白いことは面白い。間違っていることは間違っている。
そういう態度でずっと心と知性の赴くままに研究を深めてきたんだなぁ。
そんな彼女の書く文章は、曖昧なところがなくて明快。この本を読んで、自分自身の能力に不安や疑問を感じない人っていないと思う。私もRSTテスト受けてみたいなー。
私はずっと暗記が苦手だったけど抜き打ちテストは得意で、TOEICでも共通一次でも選択問題なら答を知らなくても設問の仕方から正解を考えて点を取れてたので、読解力だけの女だったんじゃないかという気がしています。これで記憶力がよければ国立大学に行けたのかもしれないけど・・・
小さい頃、本を読むのは好きだけど得意ではなかった。読むより書くことが好きで、日記はともかく手紙も長く書きすぎて嫌がられてたな。

新井先生は「読めない」のは能力だとしているけど、本当は一時的な集中力が結果に現れてるんじゃないかという気もする。頭を使うのって疲れるんだ。何も考えないで、ただボーッと問題を読んで、適当な答を書くのって、楽々でいい。そんな頭の使い方しかしない人たちでも、人当たりがよくて立ち回りが上手ければ、ちゃんと企業の偉い人になったりできる。そのほうがいいと思う人にはそういう人生がある。私は「知りたい」という好奇心が強いから、いつも頭が痛くなるくらい頭を使って、楽な生き方をしている人たちのことも助ける。

・・・なんで愚痴ってるんでしょうね、私(笑)

あと、日本の子どもたちの学力が落ちてきてるなら、外国からどんどん、否応無しに優秀な人たちが入ってきて活躍するんじゃないかと思う。教科書が読めないけど既得権益を守ろうとする日本人が、優秀な彼らをこき使いながらいじめるんだろうな・・・。ロボットよりもそっちの方が喫緊ではないかと思う。
ちょっと前にアメリカみたいに、外から来た人たちがどんどんこの国をよくしてくれたらいいのに、と思います。

November 15, 2018

柚木麻子「終点のあの子」440冊目

この人の作品を読むのは初めて。
同じ学校の女子たちを、それぞれ別の子を主人公にたてて描いた4つの短編集。
冒頭の「フォーゲットミー、ノットブルー」は、やっかみが高じてイジメに至るイヤ〜な世界。ミステリーのない「イヤミス」みたいな。その後の3編はもう少しマイルドなんだけど、最近こういう、人間のなかのあらゆる感情のうちネガテイブな部分に注目した作品が多いな・・・。裏と表がはっきり分かれていって、普段は誰も表しか見せない世界になってしまったから、裏を書いた作品を読みたくなるんだろうか。

こういう本はあんまり読みたくないな、私は。

September 26, 2018

堀江貴文「多動力」435冊目

空港に早く着いてしまって、搭乗口には本屋もないし・・・と思った時にKindleアプリでこれをダウンロードして読んでみました。文字数少ないのでちょうど良かったです。

昔、彼が書いた本を読んで、面白かったので人に勧めたらその後収監されて「タイホされるような人の本なんか勧め流のか!」としばらくバカにされたのが少しトラウマです。お手本にしろというつもりはないけど、面白いものは面白い。この人のやり方はこの人にしかできないものだと思う(彼自身は誰にでもできると思って範を垂れてるんだけど)。誰にでも敏感なところと鈍感なところがあり、気になることとどうでもいいことがある。感覚や価値観が堀江貴文だった場合、こういうユニークな人間が出来上がるんだなぁ。

「好きなことは全部やる」「面白いからやる」「とりあえずマスターしたら飽きてもいい」あたりは共感できるけど、「自分でしなくていいことは人にやらせる」「やりたくないことはしなくていい」は、実践できてないし、できる気しないなー。データ入力とかは、手でやらなくていい作業の典型だけど、スクリーンを見ているより自分でいじったほうが気づくことが多いような気が、まだ私はしてる。

その辺のこだわり具合が、それぞれの人を作ってるんだと思うよ。
基本的な自己肯定とか、励まされる部分も大きかったです。

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