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December 15, 2019

劉慈欣「三体」483冊目

 
すごく面白かった。けっこうボリュームがあるけど、一気に読んでしまった。
エンターテイメントとして読み応えもあるし、イジワルな目で突っ込むつもりで読み込んでみても、科学的な破綻でしらけることもなかった。
(斬鉄剣かよ?というナノテクのくだりは、ちょっと笑ったけど)
凄みがあるんですよね。日本のSFの中には情熱あふれるものも多いけど、感情に流れて本筋の背骨が弱いものも多い。ハゲタカとかハヤブサとか。ゴリゴリ
のハードボイルドにもできるすごい題材を、力量のある人が書いても、知的好奇心が最後まで続かない。この本は、大人が書いたものだと思える視点の高さ
が良いと思います。
一気に読み切って疲れたけど、これでは終われません!三部作のあと二冊、早急に翻訳を出してくれないと〜!
いや、映画化もしてほしい。

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