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March 2018

March 26, 2018

松尾スズキ「同姓同名小説」422冊目

2002年の小説。16年前だ。
みのもんた、川島なお美、田代まさし、小泉孝太郎といった実在の人々(と同姓同名の誰か)を主人公とした短編集ですが、今やお亡くなりになった人もいれば、話題に上らなくなった人もいて、こういう本を16年後に読むのってもしかしたらちょっと悪趣味なのかもしれません。


みのもんたは面白かったけど、ピンとこないものも多かったです。


March 15, 2018

根本かおる「難民鎖国ニッポンのゆくえ」421冊目

前からだけど、最近コンビニやファーストフードのレジで日本人を見ることがめっきり少なくなりました。
これほど外国の労働者がたくさんいるのに、この国はまだ単一民族国家のつもりなのかしら。
海外でも国内でも旅行が好きで、世界じゅうどこに行っても美しいものに出会って地元の人たちに親切にしてもらってきたので、外国から来る人たちにも日本を楽しんでほしい。ちょっと訪れるだけじゃなく、長くいてくれる人たちはなおさらです。ましてや、大好きな自分の国を離れてまで助けを求めて来た人たちを、がっかりさせたりしたくない・・・。


でも失望以上のショックを与え続けてるのが実情みたいです。
この本は、何も知らない私たちに知るべきことを教えてくれました。でも、少しだけ。もっと知りたい。私に何かできるだろうか。誰かを少しでも笑わせてあげられないかな。
もっと勉強したいです。


March 07, 2018

恩田陸「蜜蜂と遠雷」420冊目

蜜蜂と遠雷


面白かったー!
恩田陸の本はいつもだけど、感受性が鋭敏かつ強靭で、それを文章にする力が高いですよね。
そして、音楽と音楽家に対する愛情に嘘がない。本当にすごい作家だなぁ。
なんかバカみたいにベタ褒めだけど。


 


登場人物がそれぞれ痛みも喜びも持って生きてる。少しイヤなところもあるし、可愛いところもある。だから身近に思えるところもある。


キレイすぎて少女マンガ(※名作限定)っぽいかもしれないけど。心が洗われるような読後感。
クラシックはあまり知らないけど、片っ端からネットで調べて流しながら読むと、さらに臨場感が高まります。