« ミシェル・ウェルベック「服従」418冊目 | Main | 恩田陸「蜜蜂と遠雷」420冊目 »

February 28, 2018

中上健次「千年の愉楽」419冊目

面白かった。実際、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」に似てるところがたくさんあるし、独特の、私が思っている典型的な日本の風景とは違う風景を見せてもらえてすごく面白かった。
高貴で濁った血が流れる中本の美しい若者たちって、どうイメージすればいいのかな。映画では半蔵は高良健吾、三好は高岡蒼佑、達男は染谷将太、と聞けば割とイメージ通りではあるけど、普段の彼らの人間らしさを、”普通じゃない”中本の者たちへと昇華するのにどんな魔法が使われたんだろう?


 


「心のままに生きる」っていう、凡人には何より難しいことをやって滅んでいく人たちにすごく惹かれるけど、手を伸ばしても到底届かない。本物の中本の男たちの世界を、この目で一度覗き見てみたい・・・。


« ミシェル・ウェルベック「服従」418冊目 | Main | 恩田陸「蜜蜂と遠雷」420冊目 »

本)文学、文芸全般」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.