有栖川有栖「双頭の悪魔」384冊目
この人の作品を読むのは久しぶり。
本格的推理小説、「フーダニット」(犯人当て)の名手。以前は結構好きだった気がするんだけど、今回はそれほどはまらなかったなぁ、「このミステリがすごい!」人気リストを見て選んだんだけど。
大人になりすぎてしまったんでしょうか、私は。
もともとミステリーは小・中学生の頃にアガサ・クリスティから読み始めたので、人間模様から導き出される”動機”は”トリック”と同じくらい私にとっては重要なのです。この人の作品は、人間がチェスの駒みたいで動機なんて薄弱でも構わないと言ってるように思えてしまったりする。
純粋にパズルとして読めば、こっち岸とむこう岸とで複雑に絡み合った事情、張り巡らされた伏線、とかをひもといていく楽しみが味わえるんだろうけど、この世界の言語に不慣れで、作家の意図するヒントとそうでないものを区別するのが難しい。少なくとも3、4冊まとめて読んでみないとな・・・。
というわけで、ちょっと集中して読んでみるか、この人の小説。
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