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November 2016

November 29, 2016

村田沙耶香「コンビニ人間」359冊目

面白かった。ゲラゲラ笑えた。
でもこういう、“普通じゃない”人たちの本音をゲラゲラ笑うのって、非人道的なんだろうか。
最近、何がpolitically correctなのか、よくわからなくなってきました。

主人公の古倉(36歳女性)もなかなか強烈だけど、ロクデナシでゴクツブシの白羽って男の人物造形がうまい。リアルを超えて凄味さえ感じます。

こういう、明るく外れた世界を楽しく読める感じで描いた本が芥川賞をとるっていうのは、私から見ればいい時代だ。
もっと読んでみよう、この人の本。

November 13, 2016

辻村深月「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」358冊目

読み進むにつれて、だいたい筋はわかってるつもりになってたのに、「最後の最後にやってくる感動」というのは本当だった。この涙は、この先自分と自分の母親の間に、新しい道筋をつけるのかもしれない。一時的なものかもしれないけど。

答のないものだから、「問題を解決できた」人なんてほとんどいないと思う。一人残らず母と娘はこんな気持ちの葛藤を死ぬまで持ちつづける。お葬式で女たちは、お給仕をしながらよく笑うけど、女たちの悲しみはずっと深くてずっと残る。私たちの愛情はそんなふうだから。

まだ若いのにすごい作家だなぁ。