村田沙耶香「コンビニ人間」359冊目
面白かった。ゲラゲラ笑えた。
でもこういう、“普通じゃない”人たちの本音をゲラゲラ笑うのって、非人道的なんだろうか。
最近、何がpolitically correctなのか、よくわからなくなってきました。
主人公の古倉(36歳女性)もなかなか強烈だけど、ロクデナシでゴクツブシの白羽って男の人物造形がうまい。リアルを超えて凄味さえ感じます。
こういう、明るく外れた世界を楽しく読める感じで描いた本が芥川賞をとるっていうのは、私から見ればいい時代だ。
もっと読んでみよう、この人の本。
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