萱野稔人・小林よしのり・朴順梨・輿那覇潤・宇野常寛「ナショナリズムの現在」351冊目
これは面白かった。
最初の、5人の対談が特に面白い。5人バラバラに見ると、アクが強いな〜〜と思って引くことも多いのに、3すくみ、ならぬ5すくみというか、あっちに偏りこっちに尖っている意見が、大きな円のなかにすっぽり包み込まれたように、生き生きと前向きに感じられてきます。なんかすごい。
言葉に引っ張られるな。えらそうにテレビやネットで批判をくりひろげる人たちの意見の本質を見抜け、中身のなさを突け。自分の目で見て頭を使って疑え、考えろ。日本が、自分が、今こうなっているのは誰のせいだと責める暇があったら、何をどうすればいい方向にいけるのかを提言できる大人になれ。
この本の伝えたいことを、そんなふうに私は受け取りました。
図書館で借りちゃったので返すけど、この本はもう少しゆっくり読み直してみたいです。
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