嶌信彦「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」339冊目
近々ウズベキスタンに旅行しようというプランがあって、同行する友人から読めと渡されたのが、まずこの本。
旧ソ連から独立したウズベキスタンの首都タシケントで、日本人捕虜が今も名所とされるオペラハウスを建てた話。
日本兵の多くが、捕虜というのは辱めの極致で、死んだほうがましだと思っていた時代に、こんなに人道的に正しい労働を実現して、立派な建築物を残した人たちがいたというのは驚きだし、本当にいい話です。
この話が広く日本で知られるようになったのは、割と最近の話なのかな?と思ってググってみたら、2002年に録音された、この本の著者による、隊長 永田行夫氏のインタビュー音声がYouTubeで公開されてました。なんか感激です。さっき本でこの方がお亡くなりになっていたことを知ったばかりなのに、元気な声が聞けてちょっと泣きそう。本当に、リアルな日本の男の人がそこにいて生きて考えて仕事をしたんだ。当たり前だけど。https://www.youtube.com/watch?v=rQCA3T6E2Uo
このオペラハウスには、旅行の最終日に行ける予定。すごく楽しみになってきました。
さて。続いて、「ウズベキスタンの桜」を読みます。
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