本谷有希子「幸せ最高ありがとうマジで!」312冊目
面白かった。
戯曲は読み慣れないので最初読みづらいかなと思ったけど、サラサラ読み進めました。
舞台化された後の書籍化で、キャストやスタッフのリストも巻末についているし、舞台写真までそこここに挟み込まれているので、イメージしやすいのです。
いろんなことを差し引いたり付け足したりしても、この本は面白かった。彼女の作品にはハイパーなビッチとメンヘル女子が必ず出てきます。この戯曲にも出てきますが、その境目がはっきりせず、役割が入れ替わったりもします。そこがなかなかスリリング。安易に人が死なないところも、なんとなく成熟した感があります。かといって「自分を好きになる方法」は枯れすぎて物足りない。この作品あたりがいまのところ、私としてはトップかも。。
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