ジョージ・オーウェル「1984年」319冊目
これがあのディストピアの伝説の小説か〜。
すごく面白くて、そしてなんともいえない終末観。
小説の半分くらい、体制に取り込まれるための自己改造に割かれてるのが衝撃でした。読んでいて、書いてる人が反体制なのか体制派なのかわからなくなってくる。
世界観に隙がないからか、本にずぶずぶと入り込んでしまって、自分が主人公ウィンストンになったように追い詰められて、しまいにビッグ・ブラザーを崇拝しなければいけないような気持ちになってくる。
といっても、思い浮かべるウィンストンは「未来世紀ブラジル」のサムの姿をしてる。
ディストピア・・・本当に夢を打ち砕く未来だ。
« 三島由紀夫「音楽」318冊目 | Main | 岸恵子「わりなき恋」320冊目 »
「本)文学、文芸全般」カテゴリの記事
- Min Jin Lee「Pachinko」473冊目(2019.10.27)
- 朝井リョウ「世にも奇妙な君物語」456冊目(2019.04.30)
- パブロ・ネルーダ「2000年」「大いなる歌」454、455冊目(2019.04.21)
- 川村元気「億男」453冊目(2019.04.20)
- 朝井リョウ「何様」452冊目(2019.04.14)
The comments to this entry are closed.
Comments