本谷有希子「自分を好きになる方法」310冊目
どうも日本人らしいのになぜか「リンデ」という名前の主人公。
彼女が彼氏(のちに夫、その後もと夫)や友人とあらゆる小さなことでもめたり、すべてを他人のせいにしたりしながら成長?して、偏屈な独居老人になる様子を彼女の人生からぽつぽつ切り抜いたような短編集でした。
タイトルの意図がよくわからない。
主人公は当然(この著者にして)思い込みが激しくてちょっと人嫌い。自分のことが多分嫌いで、それは一生涯続きます。彼女は自分を好きになる方法を見つけられなかった、ことがテーマなのか?
なんだか自分の欠点を見せつけられているような気持ちになります。
印象的ではあるけど、胸に深く刻まれるものもなく、不思議な小説でした。
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