パトリック・ノートン「能楽師になった外交官」349冊目
アメリ・ノートンのパパの書いた本。
娘の小説は、おそろしくアクが強いけどとても端正で文章が綺麗だと思う(翻訳しか読めないけど)。
お父さんの文章も、丁寧で綺麗で(これも翻訳しか読んでないけど)、明るく社交的。
若い頃にコンゴで4ヶ月間も人質になっていたこともあるというのに、常にユーモアを忘れず、きっと外交官らしい感じのいいオジさんなんだろうなぁ。
パパだから読んだのではありますが、これはこれとして、能楽の道にひょんなことから入門して、ひたすら精進していき、そのなかで様々な人たちと交わっていく様子を楽しく読みました。
おまけのような第二部「私の出会ったもっとも型破りな日本人、本田宗一郎」も、思いの外面白かったです。この人の伝記はいくつか読みましたが、別の視点から描かれていて興味深い。本田宗一郎が、外国の人からも敬愛されていたことや、奥さんがすばらしい内助の功だったこととか。
パパのコンゴ人質日記も読みたいけど、これは和訳が出ていません。英訳本でもせめて手に入らないかな・・・。
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