羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」342冊目
これも文春で読んだだけですが。
「火花」と対比して読むと面白い。こっちに出てくる人たちは、一見みんな腹黒い。人の顔色を伺ったり、腹を探ったりばかりしてる。その実どこか誠実でまっすぐなんだけど。
そして、こちらは書き慣れていてこなれてる。楽しくどんどん読める。これからどうなるんだろう?と思う。お祖父さんのその後をずっと読みたくなる。
ただ、登場人物のまっすぐさが(cf. LIFEに出てくる「まっすぐ彦助」みたい)底のないそのまんまのまっすぐさだと、広がりはあんまり期待できないのかなと思う。様子をみたいです。
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