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September 2014

September 28, 2014

ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」318冊目

ビートジェネレーションとか、ボブディランとかの文脈で、この本と著者の名前を聞いてたのですが、旅に出るときには旅行記を持って行くことにしてるので、今回ニュージーランドにこの本を同行させてみました。

「放蕩記」というタイトルは、林芙美子の本よりこっちに合ってる気がする。
それくらい、アメリカの若い男の子が憧れるあらゆる楽しいこと、わるいことの限りを尽くしています。
金を持たずに旅に出て、ヒッチハイクして恋をして、酒を飲んでパンを盗み、クスリをやりながらヤバい奴らと朝まで話し込む。

何がそんなにすごく楽しいんだろ、あれこれ女の子をとっかえひっかえしたりして。
実のところ、根本的にほとんど共感できなかったのは残念なんだけど、自由になれた気分だけでも共有させてもらった。私が想像してたのは、ムーミンに出てくるスナフキン(またはボブディラン)のような、冷めた顔をした詩人たちが、世をはかなむようなことを言いながら旅を続けるという世界。しかしこの本を貫いているのは、著者ではなく、彼が憧れる”カウボーイ”、ディーン・モリアーティなる人物で、彼は少年院に入ってたこともあるヤンチャ者なのですが、スポーツ万能、熱いハートと情熱的でフレンドリーな語り口の自由人。ジャックケルアック自身はインテリっぽい人のようなので、彼に出会わずに旅に出ていたら、私がイメージするような渋い旅行記になっていたのかもしれないけど。ディーンのイメージはアメリカ映画のなかのポールニューマンとか、今ならちょっと若い頃のブラッドピットみたいな、愛される憎めないワルって感じかなと思います。

そこまでしないと自由って気分が味わえないのかな?西部の荒くれ者みたいなのがインテリの憧れなのかな。
この本が爆発的に売れたということは、アメリカのかなり一般的な感覚に近かったんだろうとも思います。

でも、わかるなと思ったのは、彼らが最後にメキシコに行き着いたときの反応。自分たちとまったく違う、まっすぐな目をした人たちに出会って、彼らの音楽や祭りのしかたに目を見張る。白人が初めて黒人音楽に出会って恋におちたときも、そんな風だったのではないかと思います。

あと「吠える」が手に入ったら、ビート派初級編が完了かしら。
私としては、ふーんそうなのかと思いながら、自分なりの自由をこれからも追い求めてみようと思います。

高橋克徳・河合太介ほか「不機嫌な職場」317冊目

職場の中の人間関係をどうやってよくして、協力体制を生み出せるか?
というのは永遠の課題かもしれないけど(だって利害関係があるわけだから)、テーマがそこに絞れているところに興味をもちました。

問題点の分類の仕方や解決方法が、「どうしてそこ?ほかにも気になるところがあるけど、なぜそこ?」と感じられることが多く、感じ悪い言い方をすると「MECEじゃない」
という印象です。
評判情報の共有。目標の共有。金銭でないインセンティブ。
ほかにもあるだろうし、これらが最も重要なのかどうかはわからないけど、むしろ「最低でもここだけは」というポイントなのかもしれません。

興味深く読みました。自分の組織にどう取り入れられるか?と、小さい単位からでも始めてみると良さそうです。会社のポリシーなどは経営レベルにいなければ考えてもしょうがないのが事実だけど、組織論は3?4人の組織でもできることだから。