南場智子「不格好経営」298冊目
言わずと知れたDeNA取締役の南場さんの著書。
走って走って走り続けてきた、走り続けている、彼女と彼女の仕事のことが、明るく楽しく描かれた本です。(大変だったことも含めて)
パワフルで前向きで、どんな困難にあっても諦めないすごい人だと思い、尊敬してるけど、わからないのは、オークションはともかく、人の弱い心と小さい財布を刺激する、アイテム課金型ゲームっていうのは、作っていてやましい気持ちになったりしないのか?ということ。
なったんだろうか。なったから教育アプリに本腰を入れたんだろうか。それまでは、とにかく受ければいい、売れればいい、のか?
立派なことを言うつもりはなくて、アイテム課金ゲームはあってもいいと思うし、それを作って売ることに一生懸命になる人もいるだろうけど、そこには”世のため人のため”っていう大義名分はまったくないのかな、あるのかな、と思う。小さい会社とはいえ、全員が熱い気持ちで取り組めるもんなんだろうか。
私は、個人的には、なにか人の役に立ちたいっていう気持ちでしか熱くなれないんだなー、ということがよくわかった1冊でした。