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June 23, 2013

立花珠樹「あのころ、映画があった〜外国映画名作100本への心の旅」288冊目

映画はもともと嫌いではなかったけど、今や自他ともに認める映画マニア…といっても過言ではない私です。昨日も映画館ハシゴして3本見たし。

きっかけになったのは、2年前に読んだ「「あのころ」の日本映画がみたい!」。私を映画好きに変えたこの本の洋画編が、満を持して登場です。
立花さま ご贈呈をありがとうございました。

映画というのはまず、人間を描いたものです。だから自分に合うものもあれば、合わないものもある。多くの人が「良い」と言う映画は実際おもしろく感動的なものが多いと思うけど、価値判断として「点数が高いもの」が自分にとって大切な映画になるとは限りません。この本の魅力は、著者があくまでも主観的に“自分がその映画のどこを、どう魅力に感じたか”という観点から書いていること。だから、趣味が合えばバイブルになるけど、合わないと感じる読者もいるかもしれません。私は前述の「日本映画」で紹介されている映画はだいたいどれも面白いと感じましたが、カッコよすぎる男の映画だけはダメだな〜と気づきました。(具体的には、高倉健とかハンフリー・ボガードとか北野武とか、)みんなそうやって、映画をたくさん見て、自分に気づいていくと良いんじゃないかな、と思います。

それと、映画ってのは“総合芸術”と呼ばれるらしく、脚本に演技に音楽に美術と、たくさんの要素が含まれています。映画を見ていいなと思う部分は、ストーリーだけじゃなくて役者さんの魅力や、カメラワークや、衣装だったりします。衣装しか印象に残らない映画はダメだ、ということはなくて、自分にとって一番印象に残ったところを、大切にしていけば良いのではないかと思います。

私は面白い映画を見ると、気になった役者さんや監督の映画をそのあと続けてどんどん見てますが(そうやって見たい映画リストが際限なく長くなっていく)、そうすると日本映画のちょっと古いものって、よほど名画と言われているものを除いて、非常に入手が難しいことに気づきます。それに比べて外国映画は、かなり古いものでもどこかで見つかる確率が高い。映画館、廉価版DVDやリマスターBlue-ray(VHSまで広げるとさらに入手が簡単)、インターネット上の著作権切れ映画アーカイブ…などなど。そんな恵まれた環境にあるむかしの外国映画、もっと見ようではありませんか。(なんのプロパガンダだ)

そうやって映画と出会ってここ数年で私が好きになった人たち…新藤兼人、園子温、マレーネ・ディートリッヒ、ハロルド・ロイド、“好き”じゃないけど惹かれるヒッチコック、ポランスキー、今村昌平、ピーター・ローレ、ジェラール・フィリップなどなど。見たことがなかったロシア映画や韓国映画の魅力とも出会いました。

そして、見れば見るほど、批評などというおこがましいことはそうそう自分にはできないなと思っています。私は「映画愛好家」、「感想文書き」でいたいだけで、批評と感想は違うんだなっていうこと。私は読むほうも、主観たっぷりのものを読むほうが好きなので、立花さんにはこれからもずっと好きなものを取り上げた主観たっぷりの文章を書いてほしいなと思っています。

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