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November 2012

November 25, 2012

NHK_PR1号「中の人などいない-@NHK広報のツイートはなぜユルい?」285冊目

239ページ、1200円の本です。
私もツイッターでNHKPRさんをずっとフォローしてて、ユルく面白いんだけど、なんでいつも理由も言わずに「中の人はいないんです!」と言い張るのかが、この本を読んでやっとわかりました。
1200円かけさせないで、140文字で説明してくれればいいのに・・・。“受信料と視聴者の意見で成り立ってる公共放送はみんなのもので、特定の職員だけでやってるわけじゃないってことを僕は強調したいんです”、とか。そういうことをさらっと言わないところがガンコですね。

NHKの職員や取引先らしき人たちが何人も出てきますが、高い服を安そうに着こなす人とか、強引な指示をする人とか・・・誰のこともほとんどよく言わないんだけど、こういう文体が今は面白がられるんでしょうか。いつもツイートする人が本を書いたんだから、普段と違うしっかりとした本かと思ったら、ツイッターの延長でした。そういう意味で239ページは長い。

面白いっちゃ面白かったけど。なんか良くも悪くも青臭い、若者らしい本です。
この本にOKを出すNHKは懐が広いというか、管理がゆるいというか、・・・多分両方なんでしょう。回し読みしてから近所の図書館に寄付しよう。以上。

春日武彦「自己愛な人たち」284冊目

自分大好きそうな人とちょっとばかり、トラぶってるので参考のため読んでみました。
でもこの本は個人的にはあまりお勧めしません。面白いかもしれないけど、私は役に立つ本が欲しかったので。

精神科医が書いた本ですが、考えが偏っているような印象があります。人の資質にそれぞれ違いがあることが念頭に置かれていないような。体質、感覚、その他、いろいろな違いを考慮してその人に合った治療をしなければ病気は治らないと思うけど、精神科のような質・量ともに症状を特定しにくい領域だと、若干画一的な考え方になりがちなのかなしら。

それと、たとえば自分の子ども時代について書くときに「父は最年少のxxx長であった」という、コンテクスト上不要な自慢がひそんでいたり、「自己愛人間ウォッチの醍醐味」について書いて、自分が患者を見ることにイジワルな楽しみを感じていることを表明していたり。

ワイドショーを見るのが好きな人向けの本かも。あるいは著者はサービス精神で、ワイドショー的な文章を書いたのかもしれません。私は心理分析とか精神科治療の話を読んで、自己愛くんへの対処方法(特にうまいかわし方)を知りたいと思ってこの本を買ったので、ほとんど目的を達成できませんでした。以上です。

チョ・ヒチョル「1時間でハングルが読めるようになる本」283冊目

ハングル勉強してるけど、すぐ混乱しちゃって覚えられないんだよ~と愚痴ってたら、この本がいいよ!と知人が貸してくれました。

この本すごいです!ほんとに読めるようになりました、ただし1週間くらいちびちび読んだし、いまでもスラスラ読めるわけじゃないけど。

受験のときに年号を覚えたみたいに、語呂合わせしながら覚えていきます。年号とちがって基本となる母音、子音、その他のルールを合わせても数十個なので、やがては誰でも覚えられると思います。
なんでこんな簡単なことが自分でできなかったなろう・・・と思う私は大人。コドモなら、人に言えないようなワケのわからない語呂合わせなんか自分でやってただろうけど、大人になると頭が固くなるし、バカなことってなかなかしなくなるからね・・・。

新しい記憶の定着度が下がってるので、私は自分用に1冊買いました。若い人は回し読みでOKだと思います。
以上。