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May 04, 2011

NHK「Q」制作班 編「Q わたしの思考探究①、②」243~244

2011年1月~3月にかけてNHK教育テレビで、同題の番組が計11回放送されました。番組内容は、かんたんに言うと「身近なテーマをきっかけに哲学の入口をくぐってみよう」という感じでしょうか。
毎回俳優やコメディアンが一人「謎かけ人」として登場して、それぞれに別の哲学者が「賢者」として考えるヒントを提示していきます。

各回のテーマや出演者は以下の通り。:
(第1巻)
Q1:「自分」冨永愛×鷲田清一
Q2:「戦争」サヘル・ローズ×伊勢崎賢治
Q3:「言葉」又吉直樹×町田健
Q4:「仕事」カンニング竹山×橘木俊詔
Q5:「恋愛」光浦靖子×泉谷閑示
Q6:「思考」石川直樹×入不二基義
(第2巻)
Q7:「幸せ」川嶋あい×川本隆史
Q8:「人づきあい」鳥居みゆき×菅野仁
Q9:「時間」マギー×植村恒一郎
Q10:「運」品川祐×植島啓司
Q11:「生き方」長塚圭史×竹田青嗣
Q12:「死」中邑真輔×広井良典(この回は出版時点で、TVでは未放送です)
各回の出演者プラス、MCとして上田紀行と小池栄子が番組の最初と最後に登場し、全員で感想などを語り合うという進行です。
本もそれと近い形で、番組中の会話を抜粋したものや、中で「賢者」が出題した思考ゲームなどを収録し、さらに各テーマの参考文献も載せています。

ひとつひとつ取り上げませんが、それぞれ、この人にこのテーマ!興味深くないですか??
実際、あまりほめるのも何ですが、本当に面白い本です。TVのライブ感も捨てがたいけれど、この本は本としての完成度がとても高い。
私にとっては「自分」「戦争」「言葉」などは比較的考えやすいテーマだったのですが、「時間」というものについてちゃんと考えたことなんてなかった・・・と思い知って、この年にして新しい知の扉を開いたような知的興奮をおぼえました。

文章はきわめて!平易でレイアウトもシンプル、はっきりいって中学生くらいでも十分読める本です。だけど内容は深い。
この全2巻、お勧めします。どなたもぜひ一度、お手に取ってみてください。
通勤中とかじゃなくて、国際便のフライト上とか、時間つぶしのカフェとか、ゆっくりできるときに読むのがいいです!

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