志水辰夫「情事」215
同じ作家の本がもう1冊あったので、読んでみました。こっちも、なかなかよく書けていました。(←何様目線?)
中年男性の気持ちや、周囲の人たちのようすをとても丁寧に書いてあるので、無理がない。ああ、そうなんだろうなぁ、という気持ちで読み進められます。そこはかとない不安で胸騒ぎを覚えながら進んでいく「サスペンス」の感じも、次を読みたくさせる効果十分。
しかしタイトル通り、官能小説かよと思うくらい、そーいう場面が頻出するのには、参った。いずれもねっちりコッテリとした描写で、電車で読んだわたしがバカだった、と後悔したりしました。
そんな1冊です。家で読んでください。以上。
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