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July 11, 2009

古田マリ「絶対『間に合う』仕事術」162

「仕事の設計図を描く」に続く、同じ著者の本です。

前の本は、仕事の時間的空間的な全体像を常に把握しながら進めていくための考え方について書かれた本、って印象でしたが、今回は総論よりも徹底的に各論に踏み込んだHow-to本です。

具体的に著者は、建築業界に携わっている自身の経験を踏まえて、4つのツールを提唱しています。その4つとは:
1.ガントチャート
2.クリティカルパス
3.目標管理透視図
4.敷地図

ガントチャートとクリティカルパスは、プロジェクト管理に使っている人も多そう。クリティカルパスはガントチャートの一部?
しかし「目標管理透視図(パース)」と「敷地図(エスキース)」は見たことないでしょ?建築の業務上描く図を元にしてるけど、自分の計画をまとめるのに使えるように思い切り単純化されています。

透視図は視点から最も遠い地点をゴールとして自分の最終目標を置き、現時点からそこに向けて数か所の時点での、自分のマイルストーンとアクションアイテムを書き込んだもの。具体的な目標達成のためのチャートですね。

敷地図は、ポーターの5 Forcesみたいなものですね。自分の内面的な要因だけでなく、社会環境や競合といった外部要因を書き込むようになっています。

マインドマップ研修を受けたけど身についてない私に、こういうツール群が使いこなせる日は来るんだろうか・・・。ガントチャートはボスに言われてプロジェクト計画に使ってるけど、外部リスク要因が大きすぎて役に立ってない。自分にステークホルダーの選択自由がない場合は、「ああ、遅れてる~~」と現状把握してオタオタするだけだったりする。(つまり問題はツールじゃなくて社内の組織)

馬鹿とはさみは使いよう、というくらいで、この本を読むだけで必ず納期が守れるようになる、というような簡単なものではありません。このツールをマスターして使える人は、多分それをカスタマイズしてもっと自分に合ったツールにできる人だと思う。ツール偏重になるのはよくないけど、自分の考えをまとめる補助として、こういったものを使いこなしてる人もいるのは事実。興味のあるところから、無理のない範囲で使い始めてみるといいと思います。

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