東山彰良「逃亡作法 Turd On The Run」151
この本を読み始めて何に驚いたって、ここ数十年の新刊本でおよそ見かけることのなかった●●●とか■■■■みたいな表現が伏せ字なしにふんだんに使われていることです。宝島社おそるべし。こういう●●●とか■■■■って、私が聴くような日本のロックですら一般発売される前にきれいに書き直されてるんだけど、宝島社ではOKなんですね。
ワイルドでバイオレントっていうのを目指してちょっと力んでるかんじで、感想としては、読みづらかった。熱帯魚の水槽が並ぶ部屋で大麻を乾燥してたり(カビが生えるぞ)、凶悪犯ばかり入ってる刑務所で残虐なシーンをみて一斉にみんな嘔吐したり(意外とデリケート?)。。。作り話でいいんだけど、リアルに見せるためには細部が大事だと思う。
Amazonの評価はこれより後に書いた他の本の方がいいみたいなので、もうちょっとこなれた後の作品を、機会があれば読んでみたいです。
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