乃南アサ「嗤う闇―女刑事音道貴子」109
ミステリーとしてのトリックや謎解きの醍醐味!が欲しい人向けではないですね。推理小説(探偵小説であることが多い)と警察小説はジャンルが違うと思う。こっちは「はぐれ刑事純情派」とかと同じ警察小説で、むしろ人間を描いたドラマのほう。作家も主人公も女性だけど、甘ったるい感じはなく、現実にいそうな、泥臭い現場でベテラン刑事たちにもまれながら仕事に打ち込む女性刑事のヒューマンドラマです。
私としては、刑事ドラマも好きでよく見るけど、じっくり本で読むのは本格推理の方がいいなぁ・・・。
以上。
« リチャード・E・ニスベット「木を見る西洋人、森を見る東洋人」108 | Main | 岡倉天心「The Book Of Tea; 茶の本」110 »
「本)ミステリー」カテゴリの記事
- ビル・クリントン&ジェイムズ・パターソン「大統領失踪 上・下」479-480冊目(2019.11.23)
- 森晶麿「ホテル・モーリス」472冊(2019.10.14)
- 芦沢央「火のないところに煙は」462冊目(2019.06.12)
- 柚木麻子「BUTTER」458冊目(2019.05.30)
- 恩田陸「夜の底は柔らかな幻」上・下428−429冊目(2018.05.19)
The comments to this entry are closed.
Comments