霍見芳浩「日本企業繁栄の条件」68
はー、またもやビミョーな本を読んでしまった。
1992年に「アメリカ政府・マスコミと闘っている唯一の日本人と言われる男」という触れ込みで書かれた本で、当時ニューヨーク市立大学教授だったそうです。
副題が「GM、パンナム、シアーズ、IBMの崩壊から何を学ぶか」となっていたのでまじめに読んだんだけど、アメリカのニュースショーでやるような揚げ足取りや皮肉の応酬を活字にされてもなぁ。確かに、日本人はああいう場に引っ張り出されるとうまくしゃべれずに欠点ばかりが目立つのかもしれない。ああいう場にはそれなりの闘い方があって、正しくディベートができる能力ってのは大事だと思う。でも、私が読みたかったのは、大学教授なりの調査研究とか、データや事実に基づく深い分析とかだったのだ。
たぶんね、アメリカ人はみんな口ばっかりで下品で大食いで・・・なんてのが当てはまらないアメリカ人は、けっこういます。強欲でカッコばっかりで男尊女卑の社畜、じゃない日本人がたくさんいるのと同じ。この本を書いた人はアメリカ人をそういうステレオタイプで捕らえて、かつそれになりたがっているように思える瞬間が、あります。
というわけで、次いこ次。・・・あ、しまった、もう外資系企業研究の参考書がないや。こっちの本屋で見繕ってみたら、売ってるかなぁ~。Bellevueに確かわりと大きい本屋があったな。24時間営業だったと思うけど、夜中は物騒なのでやめておこう・・・。
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