山崎秀夫「ソーシャル・ネットワーク・マーケティング」63
日本、USの事例が豊富で、自社ファンを増やすための顧客コミュニティ作りについても詳しく書かれた本です。自社サイトのトラフィックを増やしたい人、ネット経由での売り上げを増やしたい人、なんかに良さそうです。
ただ、書かれたのは2004年なので、この移り変わりの早い世界でこのタイムラグは大きいかも。
人とのつながりを確認するためにネットに接続するのに、自分がそこにいることを他者には知られない「マナーモード」がSEGA linkってサイトにはあるらしい。が、調べたら、2007年4月に閉鎖されてた。
USでは、消費者コミュニティで買いたいもの情報を交換しあうのが盛ん、らしい。当時のmetails.comはyub.comに統一されたようだ。日本でほんとうに口コミ情報を活用してるのは@Cosmeかしら。kakaku.comでもAmazonでも、買い物するかどうか迷ったら必ず口コミ情報も読むけど。
「ブランド・コミュニティ」は、そりゃーあればいいけど、顧客ロイヤリティが高いブランドをまず作ることが必要だよね・・。コミュニティ作りとブランド作りは、明らかに後者が先だと思う。
いずれにしてもよいコミュニティ作りに必要なのは「ファシリテーター」。飽きさせないための仕組み作りを継続してやれる人が要るのだな。
実際のところは、読んでも内容に古さはあんまり感じられません。ネットで起こってることを広く把握できてるわけじゃなかったので、3年前のことでも「へー」って思う。ただ、へーっと思うようなことは、一見面白いけど飽きられるものがほとんどなんだろうな。・・・そんな本でした。
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