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September 14, 2006

宮永博史「成功者の絶対法則 セレンディピティ」31

セレンディピティって何?:簡単にいうと、失敗や偶発的なできごとをヒントとして、それまでうまくいかなかったことを解決できるようになること・・・でしょうか。「偶然の神様」、それを引き起こした出来事、そういうヒントをつかみやすいこと、などの総称。

この本は、たくさんのイノベーションの事例の中から、特にその「セレンディピティ」性にすぐれた事例を多数抜き出して紹介することを通じて、イノベーションを起すための日々の研究開発活動の心構えを順序よく説いた本です。

Amazon等にすでに出ている書評では、特に「読みやすさ」が注目されています。理系の人が書いたとは思えないくらい、科学的な素養がゼロの人が読んでも、用語がわからなくて困ることはなさそうだし、難解なビジネス用語もありません。とても、やさしい文章で書いてあるんだけど、本質的なところは伝わってくる。もしかしたら、ビジネス書を一冊も読んだことのない人の入門編としても、いいかもしれない。難しい本をすでにたくさん読んでる人には、軽い読み物のつもりで楽しく読めると思う。

某大学院の社会人学生たちのことが数回にわたって出てくるので、学生や関係者は嬉しいけど、関係ない人や学校嫌いの人は反感もつかもなぁ(笑)

その某大学院の講義で引かれている事例が多く出てくるので、受講者にとっては全く新規な事例は多くないかもしれない。でも、こうやって「セレンディピティ」という視点でまとめてもらうと、あらためて理解しやすいし、頭に残りやすいんじゃないかと思う。

講義ってのは、聞いてるだけで過ぎて行っちゃうんだけど、先生が一連の講義で学ばせようとしてるものの全体を理解して、咀嚼して、身につけるのは、多分けっこう難しい。こういうのをときどき読み返して、実践してくうちに本当に身についてくるんだろうな。

究極的にこの本が伝えたいのは「デス・バレーを超えるための解を見つけるヒント」なのでしょうか。
この本に載るような事例に関わってみたい、いや、自分で起してみたいです。


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