Integrate to Innovate イノベーションを実現する統合モデル/Michael E. Raynor & Clayton M. Christensen
いろんなサイトを見て回ってたら、珍しい?ものを見つけたので、読んでみた。
http://www.abeam.com/jp/topics/research-02.html
かのクリステンセン教授の2冊目の本は、このレイナー氏との共著でした(2003年出版)。同じ組み合わせで、2002年にこんなの(リサーチレポート?)書いてたんですね。レイナー氏は、デロイトトーマツのDirectorだそうな。大学の先生がコンサルタントと組んで本を書いたりするのをみると、ビジネススクールってのは大学の中にあるだけで、仕事の学校なんだなと改めて思う。
ちなみに2冊目は私の中では一番印象の薄い本だ・・。
今回落としたリサーチレポートでは、通信キャリアに対して
・多角化するな、でもコアビジネスだけに注力もするな、最低でも3つの機能の分離しろというのもウソだ
・そのかわり、アプリケーションサービス、高度モバイルサービス、双方向性をもったブロードバンドサービスを提供しろ
とアドバイスしています。ポイントは以上のとおりで明確です。
書かれてから4年。アプリケーションサービスは根付いたのかしら。MSのASPサービスはものすごく大成功したって感じでもないなぁ。Office LiveってのもASPの一種なのかしら。それにしても、Telcoがやることではない気がする。
高度モバイルサービスの成功例としてiModeがあげられてるけど、メールとダウンロード以外は、ごく一部のサイトを見て回るくらいだけど、他の国に比べるとこれでも高機能なのかな。
双方向ブロードバンド・・・はオンラインゲームは流行ってるみたいですね。Telcoとは結びつかないけど、USENがやってるGyaoなんかはプロバイダと回線提供者が同じだ(Telcoからみると敵だけど)。
業界中心に書かれたコンサルティングファームのレポートなので、いつものクリステンセンの本と比べて偏りがある気がします。Harvard Business Pressのサイトとか行くと、もっとたくさん論文も置いてあるけど、タダじゃないし、英語だしね。3冊目の本より新しいのがあるんだったら読んでみたいけど・・・まいっか。
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