October 14, 2019

森晶麿「ホテル・モーリス」472冊

1時間半くらいのドラマくらいの重さ、かな。面白く読めたけどノリが、私はちょっと年を取りすぎてるかも・・・。

ホテルが舞台と聞くだけで、ちょっとわくわくします。非日常のときめき、初めて会う人たちにちょっと緊張しつつ、ちょっと背伸びして接する感じ・・・。

ストーリー的には無理がいっぱいあるけど、つじつまを合わせるより楽しさに振り切った感じ。娯楽なんだからいいんじゃないかな?

October 13, 2019

モーリー・ロバートソン「悪くあれ!~窒息ニッポン、自由に生きる思考法」471冊目

いつも「所さん!大変ですよ!」で見ている、いまは好々爺ふうのモーリー・ロバートソン。アングラ好きな友達は彼のことを崇拝していて、そのギャップが埋められなかったので、一回彼の著書を読んでみようと思いました。

すご~く易しいことばで書かれた、本を読んだこともない”意識低い”?日本人を啓蒙する趣旨の本でした。書いてあることはだいたい共感するけど、この本を読むに至った人は易しすぎると思うだろうし、この本を読んだほうがいい人は結局一生読まないんだろうなぁ。共感しない部分は、大麻合法化ってのがやったことがない私には全然わからないってことと、やったことがあったとしても、コーヒーはいいとかタバコはいいとか、嗜好品はいくら勧められても自分がいいと思わないとやらないだろうからな。

しかし、こんなに易しい言葉で日本人を啓蒙してくれる彼はとても優しい人だと思う。完全に日本人でも完全にアメリカ人でもなく、どっちの社会でもイジワルされて嫌~な思いをしたのに、奴らをほったらかしにしないで助けに戻ってきてくれてるんだから。

ひるがえって自分を顧たときに、少しはまともな大人になれたんだろうか。旅行するようになったのは本当に最近のことだし、なんだかんだ言って私が戻るところは近くに温泉のある田舎の小さい家か何か、とってもスケールの小さいところなんじゃないかという気もしてます。

自分が「ひとかどの人間」なのかどうかって、みんなどうやって判断してるんだろう。私が自分をひとかどだと思えないのは自己肯定感がまだ低いからか、それともまだダメだからか・・・。まあいいか。こんなこと考えても意味ないですね。

とりあえず、自分はちゃんと自分として生きられているか、自問しろというのがこの趣旨でもあるなら、それくらいはできてるかな。体が動くうちに動かしておこうと思えるのはそろそろ最後だから、もうちょっと思い切り出かけてみよう。

 

October 09, 2019

井出明「ダークツーリズム~哀しみの記憶を巡る旅~」470冊目

”負の遺産”に行く目的でどこかに出かけることはめったにないけど、行った先にそういうのがあるってわかったら必ず行きます。沖縄も、ベルリンも、広島も。一度だけボランティアツアーで福島に行ったのも、本当のことは自分の目で見て自分の足で歩いて知りたい、というのが強いから。

でもたいがい、目的地では楽しく過ごすのが第一の目的なので、この本の「第一の目的がダークな場所」というのはちょっと違うかもしれない。ダークな場所を見に行こう、というのが日本では難しい気もするけど、私みたいに楽しいツアーにダークなものを持ち込むのはもっと「興ざめ」感が強くて、もっとダメかも。

でも見たいんだよね。光があれば影があるので、私は両方見たい。明るいはずの場所で感じられる哀しみがあれば、その土地の悲しい記憶もたどりたくなる。できることなら、そういう複雑で美しい気持ちをほかの人たちにも感じてほしいと思う。だから、ダークも含むツーリズムのことがもっと知りたい。

この著者のダーク・ツーリズムの写真集もあるらしいので、そっちも見てみたいと思います。

September 28, 2019

齊藤成人「最高の空港の歩き方」469冊目

旅行が好きで、年がら年中空港にも行く私ですが、今まではあまり空港内の設備には気を留めないことが多かった。観光大好きで、少しでも空港滞在時間を短くしようとしてたから。それでも、遅延や乗り継ぎでどうしても長く滞在することがある。先日、台風で函館行きをキャンセルしてとどまった札幌で、外を歩こうにも雨がひどくなってきたので、出発の6時間前に新千歳空港に行ったら、さらに2時間遅延したので、つごう8時間も滞在したんだけど、まったく退屈しなかった。むしろ、もっと時間があればよかったのに・・・というくらい、あまりの充実ぶりに心底驚くという経験をして、改めて空港の楽しさを痛感しました。で、おもむろに興味が出てこの本も調達してみたという次第。

新千歳空港には、ちなみに、温泉(休憩室や宿泊室まである)や映画館があるし、ロイズやサンリオのミュージアムもあるし、ラーメン博物館まである。搭乗ゲートにもフードコートがあって、白い恋人ソフトクリームだって食べられます。

そのていどの興味の出てきた人にぴったりの、空港学?入門書として相当よくできた本です。新千歳みたいな空港のエンタメ化の背景や、空港の仕組み、成り立ち、空港で働く人たち、日本や世界の素晴らしい空港の話など、マニアではない一般人にも興味深く楽しく読める本です。

もっともっと知りたい気もするけど、本を読むより、私はやっぱりあちこちの空港に自分で行ってみたいな。そしてこれからは、もう少し長めに滞在して、もっといろんなものを見たり経験したりしてみよう、と思うのでした。

旅行好きな人ならぜひ一度読んでみてほしい、良書でした!

September 06, 2019

角田陽子「名門ホテルコンシェルジュの心をつかむ上品な気配り」468冊目

「おもてなし」って、いろいろだなと考えさせられました。優しくあたたかく迎えること、というのはとても大切なおもてなし。コンシェルジュというお仕事は、さらに、夢を叶える、日本での滞在を忘れられないレベルに引き上げる、というハードルの高いミッションなんだなと思います。仕事というものを、画一的にすることで効率を上げるべきと考えるとこういうお仕事はありえないけど、一生は一度だけ、一瞬一瞬を大切に生きようと思う人にはすごく大切なこと。私は仕事として、ビジネスとして、人を幸せにすることに携わっていけたらなと、改めて思いました。

数々のエピソードを読むうちに、著者の心構えに近づいていけそうな本でした。

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